「NPO法人くにたちMate」
ここ国立市では大正時代に学園都市構想に基づいて一橋大学を誘致するなど、ドイツの学園都市ゲッティンゲンをモデルとした地域開発が行われました。終戦後の文教地区指定なども経て、現在では「文教都市・学園都市 国立」という上品でハイソなイメージが確立されています。一方で国立市内に魅力的な観光資源が多く存在するにもかかわらず外部に対してそれらの魅力を十分に発信できていないのが現状です。
そこで、「くにたちMate」はキャラクターを用いて国立市を盛り上げ、国立市の魅力を再発見していこうという趣旨のもと設立されました。それも単に「ゆるキャラ」や「萌えキャラ」を創出するだけにとどまらず、そのキャラクターがあたかも国立市内に暮らしているかのような「物語」の創作を通して、インターネット動画、書籍、漫画、ゲームなどマルチメディアの利用展開や店舗展開などによりニュースメディアへの露出機会を増やし、国立市に魅力を感ずる賛同者の来訪を促したいと考えています。
その「物語」の登場キャラクターとして、地元の都立国立高校に通う「立花 杏(たちばなあん)」と、国立音楽大学附属高等学校に通う「立花 桃(たちばな もも)」という双子姉妹を主人公とし、運営するウェブサイトで国立発のキャラクターとしての紹介を行っています。2015年には国立市の代表的なイベントとして有名な「天下市」とのコラボレーションとして、杏と桃の両親が経営するカフェという設定で市内の商店街(ダイヤ街)に「ぽっぽカフェ」を期間限定で開店し、キャラクターの等身大パネルの設置やグッズ販売を行いました。杏と桃のデザインや「ぽっぽカフェ」は非常に好評であり、同カフェは「Poppo Cafe」として2016年の10月末から再オープンし、飲食の提供やグッズの販売などを通じて国立市の憩いの場となるような空間にしたいと思っています。
今後、「くにたちMate」は杏と桃の双子姉妹を取り巻く家族や友人といった新しいキャラクターや前述した「物語」に関連するコンテンツを順次作成し、インターネットやウェブサイトでの公開、ライトノベルの出版、及び4コマ漫画誌への掲載等を通してリアルな存在感にあふれた物語の展開を創りだしていきたいと考えています。また、登場するキャラクターを市内商工業者のみならず市民、行政が無償で利用できる環境を整え、キャラクターのイベントその他関連商品への採用により国立市、さらには地域の活性化に貢献したいと思います。杏や桃など魅力的なキャラクターたちが国立市を舞台に繰り広げる数々の物語とリアルな生活、そこに映し出される国立市の魅力が、国立市のイメージや知名度の向上につながることを願ってやみません。
NPO法人くにたちMate
理事長 井上敏宏